空間の活用がポイント!おしゃれな狭小住宅になる間取りのアイデア
狭小住宅は敷地面積に限りがあるため、思うような間取りにできないことが多いです。しかし、工夫次第でいくらでもおしゃれな家にすることは可能です。どのようにすれば、おしゃれな狭小住宅にできるのか、注意点を踏まえつつ間取りのアイデアを紹介します。
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狭小住宅を建てるときの注意点
比較的狭い土地に設計する狭小住宅は、事前に注意するべきポイントがあります。あらかじめ注意点を把握することで、狭小住宅にはどういった課題があり、それを解決するにはどうすればよいのかを考えられます。
まずは狭小住宅を建てるときの注意点を確かめ、どんな家を建てるのかイメージしてみましょう。
土地が狭くて駐車スペースがない
狭小住宅は敷地面積いっぱいに建物を建てるケースが多いため、駐車スペースを確保できないことが多々あります。
通常イメージする戸建て住宅のような建物と道路とのあいだに駐車場をつくれるケースは、狭小地だとあまり多くありません。
隣地が近くて日差しが入らない
狭小住宅が多いエリアは住宅が密集していることが多く、また建ぺい率と容積率いっぱいまで建物を建てていることが多いです。
そういったこともあって、隣地と建物の間隔が狭く、日差しが入りにくいことがあります。日当たりが悪いと建物のなかが薄暗く、湿気がこもる原因にもなります。
家が狭くて収納スペースが不足する
狭小住宅は建てられる面積が限られているため、収納スペースが不足することに注意しましょう。住んでから収納スペース不足に悩んでも解決することは難しく、収納できなかったものであふれかえってしまうことも少なくありません。
収納できないものであふれると生活スペースが圧迫され、より狭く感じることになります。
部屋数を増やしにくい
狭小住宅は各階の床面積が狭く、建物が完成したあとから部屋を増やすことがまずできません。広めの居室を家族が増えたときに壁で仕切って、ふた部屋に増やすことは難しいでしょう。そもそも広めの居室をつくるのが難しいです。
そのため、最初に必要な部屋数を決めておき、部屋数に合わせた設計にすることが大切です。
導線が悪くなりやすい
各階の床面積に余裕がない狭小住宅は、設計を間違うと動線が悪くなりやすいので注意が必要です。
狭小住宅は、2階建てではなく、3階建てやそれ以上の階数で設計することも多いですが、動線を間違うと階段の上り下りが多発するなど、生活に不便な家になります。
間取りを考える際には、生活動線をイメージし、パートナーをはじめ家族とよく相談しながら不便さのない家づくりをしましょう。
デザインや家具の配置によっては圧迫感がある
狭小住宅を建てるうえで、注意するのは間取りだけではありません。内装のデザインや家具の配置によっては、屋内に圧迫感が出てしまうことがあります。狭小住宅は空間的な広がりが限られているため、圧迫感があると、より窮屈さを感じさせてしまうでしょう。
地震で揺れやすい
縦に長い建物が多い狭小住宅は、地震で揺れやすいことに注意しましょう。特に3階建てを超える建物は、上の階ほど地震のときに揺れを感じやすくなります。建物そのものは地震に耐えられますが、設置している家具やものは揺れで倒れるおそれがあります。
建築費が割高になりやすい
建物は延床面積が大きい建物ほど、建築効率が上がって割安になります。しかし狭小住宅は、逆に割高になりやすいので注意が必要です。
特に3階建て以上の縦に長い建物は、構造計算が必要なうえに、耐火構造に優れた仕様にする必要があるため、より割高になります。
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おしゃれな狭小住宅になる間取り、設計
狭小住宅でもおしゃれで快適な家にするための間取り、設計について解説します。狭小住宅の課題を解消する間取り、設計のアイデアなどを紹介しますので、設計に悩んでいる方は参考にしてください。
ビルトインガレージで駐車スペースを確保
狭小住宅には駐車スペースの確保が難しいという課題がありますが、ビルトインガレージであれば解決可能です。
ビルトインガレージとは、建物の1階部分を駐車スペースにする設計で、都市部でよく見られます。建物が屋根の代わりになるため、雨の日でも濡れないというメリットがあります。また、ものを置いたり、作業をしたりといったスペースとしても活用できます。
吹き抜けのリビングで日差しが1階まで届く
狭小住宅だと隣地と建物の間隔が狭いため、日差しが入りにくいという課題があります。しかしそれは、リビングに吹き抜けをつくることで解決できます。
吹き抜けをつくると天井が高くなって開放感が増すため、狭小住宅によくある圧迫感を和らげる効果もあります。
階段を利用した備えつけ家具を設置する
収納部分が不足しがちな狭小住宅では、備えつけの収納スペースがついた階段を設置することで収納部分を確保できます。
蹴り上げ部分が引き出しになっている階段や、床とのあいだに収納スペースがついた階段であれば、生活スペースを圧迫しません。家具などを設置せずに済むため、すっきりとした屋内を保てます。
子ども部屋には複数のドアを設ける
狭小住宅は限られたスペースをフル活用して建物を設計しているため、完成してから例外的な施工を行うのは難しいです。そのため、子どもが生まれてから部屋数を増やすなどができないことがあります。
おすすめなのは、最初から複数のドアがある子ども部屋をつくることです。部屋を分けることが前提の設計であれば、無理なく部屋数を増やすことが可能です。将来的には趣味の部屋や書斎など、異なる使い方へ変更することもできるでしょう。
生活動線を想像しながら設計する
狭小住宅の設計は、導線のイメージがとても大切なポイントです。各階の床面積が狭い狭小住宅は、生活動線を意識した設計をしないと狭さや、不便さを感じる家になります。
たとえば、1階にあることが多い水回りをバルコニーのある2階に設計すると、洗濯をするときに1階との行き来が少なくなって家事の労力を減らせます。
特に3階以上ある建物の場合、各階の行き来が多いと移動が大変なので、生活動線をイメージしながら設計することが大切です。
内装デザインは膨張色で圧迫感を緩和する
内装のデザインや色は印象を大きく変えるため、どういった色を使うのかはよく検討しましょう。
黒や茶色などの濃い色は圧迫感があるためできるだけ避けて、白をはじめ膨張色を使うことで空間が狭くても圧迫感を和らげる効果があります。
複数の工務店・ハウスメーカーに相談する
狭小住宅は通常の戸建てより建築費が割高になる傾向があるため、必ず複数の工務店・ハウスメーカーに建築の相談をすることが大切です。複数社の話を聞くことで、間取りやデザインのアイデアを集めにも役立ちます。
建築費用も大切ですが、会社ごとに提案してくる間取りや仕様、デザイン、また営業担当者との相性など、総合的に考えて会社選びをしましょう。
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おしゃれ度をさらにアップするには
最後に狭小住宅のおしゃれ度を、さらにアップさせるアイデアを紹介します。
外観をシンプルなデザインにする
狭小住宅は建物の外観をシンプルなデザインにすることでセンスがよく、スタイリッシュでおしゃれに見えます。
「建物がコンパクトなのだから外観は派手な方がよいのでは?」と感じるかもしれませんが、建物がコンパクトだからこそ派手なデザインだとどこかチープな印象で悪目立ちしてしまう可能性が高いです。
狭小住宅に限った話ではありませんが、シンプルで周りの雰囲気に馴染むくせのないデザインのほうが、見た人におしゃれな印象を与えます。
スケルトン階段で圧迫感のない空間づくり
狭小住宅ならではの圧迫感を和らげるため、階段をスケルトン階段(ストリップ階段)にしてもおしゃれ度が増します。
スケルトン階段とは、段板をつなぎ合わせる蹴込み板を取り払い、骨組みと段板だけでつくられた階段のことです。
蹴込み板の部分がなくなることでそこに空間が生まれるため、開放感が増して圧迫感を和らげます。
屋上バルコニーを家族団らんのスペースに
狭小住宅では庭をつくるスペースを確保するのが難しいため、屋上バルコニーを設置して家族がくつろげる庭代わりにするのがおすすめです。
高台にある場所であれば、屋上から周辺の街並みが一望でき、バーベキューや簡易的なプールなど、ちょっとしたアウトドア気分を味わえます。
天窓(トップライト)の設置で採光を確保
狭小住宅は住宅が密集している地域に建てることが多く、日差しが入り込みにくい傾向があります。そういった課題を解消する方法として、天窓(トップライト)があります。天窓を設置することで、採光を確保できます。
日当たりの悪い家は薄暗く、気分が晴れないような気がしますが、天窓を設置することで家のなかの明るさが大きく変わります。天気のよい日であれば、夜に天窓からきれいな夜空が見られ、癒やされること間違いなしです。
床置きの家具は最小限に!空間にものを置く工夫を!
床面積が狭い狭小住宅で家具などを床に置くと、それだけスペースを圧迫してしまいます。床に置く家具は最小限にとどめて、空間にものを置く工夫をしましょう。
たとえば、テレビを壁掛けタイプにすれば、テレビ台のスペースだけ部屋を広く利用できます。壁面収納や吊り下げ収納など、空間を有効活用できる便利な収納商品はたくさんあります。
家の間取りを考えるときは、どこにどんな家具を設置するのか考えつつ、生活スペースが圧迫されない工夫をしましょう。
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