狭い土地をフル活用!快適に暮らせる3階建て狭小住宅の間取りとは?
狭い土地を有効に活用して床面積を確保するのなら、3階建てがおすすめです。無駄なスペースをつくらず、効率的な間取りにすれば、狭くても快適に暮らせる家ができます。
3階建ての狭小住宅の生活を快適にする、間取りのアイデアを紹介します。
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3階建て狭小住宅を快適にする間取りのアイデア
敷地面積15~20坪以下の土地に建てる家を「狭小住宅」といいます。広い土地を確保することが難しい市街地でも、狭小住宅なら居住スペースと駐車場を確保できます。
一方で、3階建ての狭小住宅は高さがあり、耐震性の強化が必要です。また、採光や風通しの確保が課題もなるため、快適に生活するためには工夫が必要です。
ここでは、3階建て狭小住宅で快適に暮らすための、間取りのアイデアを紹介します。これから狭小住宅を建築予定の方は、次のアイデアをぜひ参考にしてください。
フロアごとに生活動線を分ける
3階建て狭小住宅の場合、生活動線が縦の動きになります。階段の上り下りが増えると、日々の負担となってしまうため、快適な暮らしとはいません。
そこでおすすめなのが、「フロアごとに生活動線を分けて考える」ことです。たとえば、2階に水回り(洗面、お風呂など)とベランダを配置すれば、洗濯物を洗って干すまでの動線がスムーズになります。また、夜中にトイレへ行くことが多い人は、寝室と同じ階にトイレを設置するとよいでしょう。
このように、生活動線やライフスタイルに合わせて間取りを考えると、快適な家づくりが実現できるでしょう。
吹き抜けや天窓を利用した明るいリビング
3階建ての狭小住宅は市街地や密集地が多く、周囲を建物で囲まれているため採光が確保しにくいことが多々あります。また、交通量が多い場所では通行人や車からの視線が気になって「カーテンが開けられない」といったケースもあるでしょう。
そんなときは、吹き抜けや高窓をつけて、上部から光を採り入れるのがおすすめです。人の視線より高い位置に窓をつけることで、通行人や車からの視線を気にせず生活できます。
また、カーテンをつける必要もないため、部屋をスッキリと広く見せる効果が期待できます。晴れている日は自然光が差し込む、明るいリビングになるでしょう。
屋上やルーフバルコニーを庭代わりに
狭小住宅では、建ぺい率や容積率の上限いっぱいに家を建てるため、庭を確保するのは難しいでしょう。その場合、3階部分をルーフバルコニーにすることで、庭代わりとして使用できます。
3階部分はもっとも日当たりがよいため、ちょっとした家庭菜園や布団を干すスペースとしても最適です。
また、子どもがいる家庭はプールを設置したり、バーベキューをしたりとさまざまな使い方ができます。都心部でも屋上をうまく利用することで、外のプライベート空間しっかり確保できます。
中庭ならプライバシーを守りながら採光・通風が叶う
密集した住宅地にある狭小住宅だと、1階部分は採光・通風ともに確保が難しいでしょう。近くの道路をとおる人たちの視線も気になります。このような場合に、中庭の設置はとても効果的です。
中庭には光と風を取り込むメリットがあるため、明るさと開放感のある空間づくりができます。採光・通風を確保しながら、室内のプライバシーを守れるのです。また、カビ、虫、湿気対策にも効果的です。
ただし、中庭の設置は建築コストが高くなるため、ハウスメーカーや工務店にあらかじめ確認しておくと安心です。
ビルトインガレージで駐車スペースを確保
都心部や市街地は駐車場代が高額なため、車を所有している方はビルトインガレージがおすすめです。15坪ほどの狭小地でも、車1台分のスペースなら十分に確保できます。また、ビルトインガレージは玄関までの距離が近いため、悪天候の日や重たい荷物があるときもすぐに室内に入れます。
その一方でビルトインガレージには、居住スペースが削られる、耐震性が弱くなるなどのデメリットもあります。間取りの工夫や耐震性を高めることでカバーできますが、デメリットをしっかり踏まえたうえで建築することが大切です。
スケルトン階段なら光と風を取り込める
スケルトン階段とは、踏み板と骨組みだけでつくられている階段のことです。デザイン性が高く、内装にこだわりたい人やワンランク上の家づくりを目指す人におすすめです。
一般的な階段よりスケルトン階段はコストがかかるものの、圧迫感が少なく採光や風通しに優れています。おしゃれで開放的な空間づくりができるため、予算に余裕のある人は検討してはいかがでしょうか。
デッドスペースを収納スペースに
狭小住宅では空間をうまく利用して、デッドスペースをなくすことが大切です。また、狭小住宅では、収納が不足しがちです。そんなときは、デッドスペースをうまく利用して収納スペースに活用するとよいでしょう。
たとえば、デッドスペースになりやすい階段下は、パントリーにしたり、子ども用のクローゼットにしたりすると機能的です。また、階段下のスペースがある程度広ければ、ワークスペースや勉強スペースとして、カウンターや小さな本棚を設置するのも有効です。壁面を利用して壁面収納として利用するのもよいでしょう。
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3階建て狭小住宅のメリットとデメリット
狭小住宅と聞くと、「狭い」というネガティブなイメージを持つ人が多いでしょう。しかし、どのような物件にもメリットとデメリットがあります。そのため、メリットとデメリットを把握して、「自分たちは何を優先すべきか」を具体的に考えておくことが大切です。
3階建て狭小住宅には、どのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。
メリット
3階建て狭小住宅のメリットは次のとおりです。
- 市街地や都市部でも購入しやすい
- 税金や土地代などのコストが抑えられる
- 掃除がしやすい
- デザイン性が高い
市街地や都心部でも購入しやすいことは、大きなメリットです。また、ターミナル駅にあるケースも多く、通勤・通学に大変便利な環境です。土地が小さい分、土地代や固定資産税、都市計画税も抑えられ、トータルコストを安くすませられるでしょう。
ほかにも、コンパクトな家なので、掃除や管理がしやすいといったメリットもあります。内装にこだわることで、オリジナリティあふれるデザイン性の高い家も実現可能です。
デメリット
3階建て狭小住宅のデメリットは次のとおりです。
- 間取りによっては窮屈に感じる
- 建築コストがかかる
- 採光・通風に工夫が必要
- 資産価値が低く売却しにくい
狭小住宅は、間取りによって窮屈に感じることがあるため、間取りの工夫が必要不可欠です。採光・通風を得るために吹き抜けや勾配天井にしたり、スキップフロアを導入したりして、広く見えるような工夫を取り入れましょう。ただし、工夫をすればするほど、建築コストがかさみます。建築費用を予算内で収めるには、優先順位をつけ、本当に必要な設備かどうか慎重に検討する必要があります。
また、将来的に売却して住み替えを検討している場合は、資産価値が低く、売却しにくいというデメリットにも注意が必要です。しかし、これから長く住む予定であれば心配する必要はないでしょう。
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3階建て狭小住宅の疑問を解決
ここからは、3階建て狭小住宅を検討している人の、3つの疑問についてお答えします。
- 2人分の子ども部屋をつくるにはどうすればよい?
- 使い勝手のよいキッチンにしたい!狭小住宅で使いやすいキッチンは?
- 寒い時期にも快適に暮らすには?
それでは、実際に内容を見ていきましょう。
2人分の子ども部屋をつくるにはどうすればよい?
現在3人家族(夫婦+子ども1人)ですが、将来的には4人家族を想定しています。狭小住宅でも、2人分の子ども部屋をつくることは可能でしょうか?
回答
可能です!おすすめは、1部屋を間仕切りで仕切る方法です。間仕切りにもいくつか種類がありますが、可動タイプであれば子どもの成長に合わせて簡単に部屋を区切られます。
子どもは成長すると巣立ちますから、ライフスタイルの変化に合わせて対応できるようにしておきましょう。
使い勝手のよいキッチンにしたい!狭小住宅で使いやすいキッチンは?
限られたスペースをうまく利用して、使い勝手のよいキッチンにしたいです。狭小住宅で使いやすいキッチンの形と、キッチンを広く見せるコツが知りたいです。
回答
使い勝手、サイズの観点からいうと「I型」キッチンがおすすめです。I型キッチンはコンパクトで使い勝手がよく、スペースも最小限に抑えられます。壁に向けてキッチンを設置すれば、ダイニングやリビングを広く使うことも可能です。
「おしゃれなキッチンにしたい!」というに人は「L型」もおすすめです。作業スペースを確保しやすくなるため、家族で料理する人にも適しているしょう。ただし、ある程度キッチンスペースが必要になるため、サイズ選びには注意してください。あと、キッチンの収納に困ったら床下収納を検討してください。キッチンの広さは確保したまま、収納力アップを狙えます。
寒い時期にも快適に暮らすには?
狭小住宅は冷暖房の効率が悪く、冬場は寒くなると聞きました。冷暖房を効率よく使用して、寒い時期も快適に暮らすには、どのような方法があるのでしょうか?
回答
狭小住宅は、「1階と3階の温度差が激しい」という声をよく耳にします。これは、暖かい空気が上昇する性質によるものと、1階に日が当たらないことが理由です。
また、狭小住宅は空間を広く見せるために、壁を減らしたり吹き抜けを採用したりしているため、冷暖房効率が低下する傾向があります。対処法としては建物の断熱性能を高める、1階に床暖房を導入するなどがあります。
そのほかにも、階段に間仕切りカーテンをつける、サーキュレーターで空気を循環させるなどしてもよいでしょう。
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