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狭小住宅の家づくり

狭小住宅におすすめリフォームアイデア!メリットと費用相場も紹介

狭小住宅におすすめリフォームアイデア!メリットと費用相場も紹介

限られた空間だからこそ、「見せ方」や「動線」を工夫するだけで住み心地が大きく変わります。スキップフロアで収納を増やしたり、ロフトで縦の空間を広げたり、高窓で明るさを取り入れるなど、狭さを活かしたアイデアは豊富にあります。

コンパクトな住まいでも、暮らしやすさを最大限に高めるヒントを紹介しますので、ぜひ今後のリフォームの参考にしてみてください。

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狭小住宅リフォームで効果的なアイデア

狭小住宅でもリフォームのアイデア次第では、住まいの快適さが劇的に変わります。

  1. スキップフロア
  2. ロフト
  3. 高窓(ハイサイドライト)
  4. 回遊動線

これらの基本的なリフォームを理解することで、最も適したリフォームを選択できるでしょう。

収納スペースも増やせる「スキップフロア」

「スキップフロア」とは、床面の高さを半階分ずらすことで、同じ空間の中に高低差があるフロアがある間取りのことです。扉や壁ではなく床に段差をつけて空間を区切るため、小上がりが連続しているようなイメージを持つとわかりやすいでしょう。

スキップフロアの主なメリットは以下の通りです。

  • 開放的で広々とした空間になる
  • 段差部分を収納スペースとして有効活用できる
  • 高さの制限を気にせず別フロアができる
  • デザイン性が高く、おしゃれな内装になる

壁で仕切らないため、実際の面積以上に部屋を広く感じられます。スキップフロアを導入することで、リビングの一角に書斎スペースを設置したり、段差の下に収納スペースを作ったりすることも可能です。

ただし、スキップフロアは必ず段差ができるため、小さなお子様や高齢のご家族がいる場合は、手すりを設置するなど安全性への配慮が欠かせません。また、床面積が増えることで固定資産税の評価額が上がる可能性もあるため、事前に自治体へ確認しておきましょう。

縦の空間を活かせる「ロフト」

縦の空間を有効活用できる「ロフト」は、狭小住宅の収納・居住スペースを増やせるため人気が高いリフォームの一つです。

以下のようなメリットがあるため家の空間を有効活用することができます。

  • 部屋が広くなる
  • 収納スペースを増やせる
  • 屋根裏部屋のような特別感がある
  • 開放感を演出できる

同じ土地面積でも、リフォームでロフトを作ることで家の空間が広がりますが、安全性の確保や暑さ対策が欠かせません。

なお、ロフトは建築基準法上「小屋裏物置等」として扱われるため、天井高1.4m以下、直下階の床面積は2分の1未満など複数の要件が設けられています。新設する際は、リフォーム業者に相談しましょう。

空間が明るくなる「高窓(ハイサイドライト)」

隣家との距離が近く、自然光が入りにくい狭小住宅では「高窓(ハイサイドライト)」がおすすめです。

高窓とは、家の高い位置に設置する窓のことを指します。周囲の建物の影響を受けにくく、安定した光を部屋の奥まで届けることができます。

天井付近に設置された高窓は上方の光を取り込みやすく、通常の窓よりも部屋の奥まで光が届くのが特徴です。そのため、薄暗い部屋に設置するとより高い効果が得られるでしょう。

さらに、高窓は設置位置が高いため外からの視線が届きづらく、プライバシーの確保がしやすいのも利点です。

家事をラクにできる「回遊動線」

日々の家事効率を向上させるために、狭小住宅では回遊動線を取り入れることもおすすめです。

回遊動線とは、家の中で行き止まりとなる場所をなくし、スムーズに移動できる動線のことです。キッチンから洗面所、リビングへと一続きに移動できるようにすると、料理の合間に洗濯機を回しにいくなど家事がしやすくなります。

家事の効率化以外に回遊動線を取り入れるメリットは以下の通りです

  • ストレスの軽減
  • 空間の有効活用
  • 家事時間の短縮

他のリフォームと比べると、日々の暮らしをより快適にできる点が回遊動線の魅力です。家族のライフスタイルに合わせて動線を設計することは、ストレスを軽減するうえで重要なポイントといえます。

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狭小住宅のリフォーム費用はいくら?

リフォームを検討し始めたとき、「いくらかかるのか?」という費用が気になる方もいるでしょう。リフォーム費用は規模や内容によって大きく変動します。

リフォーム内容費用相場の目安
スキップフロアの設置50万円~100万円程度(4.5畳の場合)
ロフトの新設50万円~100万円程度
高窓・小窓の増設30万円~50万円程度(1箇所あたり)
水回り(キッチン・浴室など)の移動50万円~200万円以上
耐震補強工事25万円~200万円程度

上記の費用以外にも狭小住宅の場合、資材の搬入経路が狭いといった理由で、一般的な住宅よりも工事費が割高になることがあります。たとえば、排水管工事では勾配確保が難しいため、200万円以上になるケースも珍しくありません。

リフォーム費用が高くて躊躇している方は、住宅リフォームに活用できる補助金や助成金を活用するとよいでしょう。

狭小住宅のリフォームで活用できる補助金・助成金

補助金や助成金を活用すればリフォーム費用を抑えられます。国や自治体が行っている一般的なリフォーム支援制度の多くは、適用条件を満たせば狭小住宅でも利用が可能です。

補助金制度補助金制度の詳細補助額の上限
既存住宅における断熱リフォーム支援事業公式サイト:公益財団法人北海道環境財団 補助事業部一戸建ての場合は最大120万円/戸※工事内容により異なる
長期優良住宅化リフォーム推進事業公式サイト:長期優良住宅化リフォーム推進事業(国土交通省)・評価基準型・提案型の場合は80万円/戸
・認定長期優良住宅型の場合は160万円/戸
介護保険における住宅改修公式サイト:介護保険における住宅改修(厚生労働省)上限20万円程度/戸

助成金は自治体で実施していることが多いため、自宅がある市区町村で募集しているか確認してみるとよいでしょう。っ

補助金や助成金を利用する場合、工事前に交付申請書を作成して提出するのが一般的です。制度ごとに予算や期間が定められているため、情報収集を早めに始めることが大切です。

狭小住宅リフォームで成功するポイント

狭小住宅の室内の壁紙を張り替えている職人の男性

狭小住宅の場合、限られた空間でリフォームしなければなりません。そのため、一般的な住宅リフォームとは異なるポイントで注意が必要です。

  1. 耐震性に問題がない工事か確認する
  2. プライバシーを確保する
  3. ライフスタイルの変化を考慮する
  4. 狭小住宅の施工経験がある業者を選ぶ

これらの点を意識して、リフォームを成功させましょう。

耐震性に問題がない工事か確認する

狭小住宅リフォームでは、「家の耐震性に問題がないか」を必ず確認しましょう。狭小住宅は3階建てが多く、建物を支える耐力壁や柱を取り除くと、建物の強度が低下して崩壊する恐れがあります。

そのため、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • リフォーム前の耐震診断を行う
  • 業者が家の構造を理解しているか確認する

柱や耐力壁を安易に撤去すると、地震時に1階部分だけが潰れる危険性(ピロティ崩壊)が高まります。デザイン面だけでなく、建物の構造まで考えてリフォーム依頼をすることが大切です。

プライバシーを確保する

狭小住宅リフォームでは「プライバシーを確保すること」も大切です。

狭小住宅は隣家と距離が近いことも多く、窓の位置や大きさによっては、家の中が見えてしまう可能性があります。そのため、採光や風通しを良くしつつ、外から見えないようにプライバシーを確保することが重要です。

高窓や地窓を活用すれば、人の視線が届かない位置に窓があるため、プライバシーを確保しながら採光できます。また、面格子や目隠しルーバー、曇りガラスを設置し、視線を遮る方法もおすすめです。

プライバシーをしっかり確保しないと、自宅でも周囲の目が気になって落ち着けない空間になってしまうため、注意が必要です。

ライフスタイルの変化を考慮する

狭小住宅リフォームの際に気を付けるべきポイントは「ライフスタイルの変化」です。

リフォームする際、現在の暮らしやすさを改善するために行うという方は多いでしょう。しかし、ライフスタイルの変化に適さない場合、再び工事が必要になるかもしれません。

特にスペースに限りがある狭小住宅では、以下のように将来を見越した間取りを取り入れるのがおすすめです。

  • お子様が小さいうちは広いワンルームとして使う
  • 成長したら可動式の間仕切りで空間を区切る

その他にも、将来のバリアフリー化を見据え、手すりの設置スペースを確保したり、廊下の幅を少し広めに設計したりすることも重要です。将来の介護動線や在宅ワークへの転換など、長期的なライフプランを踏まえて計画を立てるとよいでしょう。

狭小住宅の施工経験がある業者を選ぶ

狭小住宅リフォームでは、「狭小住宅の施工経験が豊富な業者を選ぶこと」が重要なポイントです。

狭小住宅は一般的な住宅と比べて設計や施工上の制約が多く、専門的な知識と高度な技術が求められます。そのため、狭小住宅のリフォーム経験がある業者を選ぶと安心です。

信頼できる業者か判断するためのチェックポイントは以下のとおりです。

  • 狭小住宅の施工事例が豊富にあるか
  • 法規制(建ぺい率など)を熟知しているか
  • 家の構造に関する知識を十分有しているか
  • 近隣への配慮は行き届いているか

これらの点を踏まえ、1社のみの情報で決めるのではなく複数の業者に見積もりを依頼し、比較・検討してみてください。

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