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住まいのノウハウ

防犯に強い家の間取りとは?平屋・一戸建てでもできる防犯対策を紹介!

防犯に強い家の間取りとは?平屋・一戸建てでもできる防犯対策を紹介!

強盗、空き巣などの住宅地の戸建てを狙った、凶悪な事件が相次いでいます。家を建てるときは、そういった被害に遭わないよう間取りに工夫することをおすすめします。どのような間取りにすれば、防犯に強い家になるのでしょうか。防犯に強い家の間取りや防犯対策について紹介します。

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空き巣は玄関や窓から侵入することが多い

近年、強盗や空き巣事件が多発しており、その被害はあとを絶ちません。自分の身や家族を守るためにも、空き巣の侵入経路となり得る場所を確認し、防犯対策を講じましょう。警視庁の「手口で見る侵入犯罪の脅威」によると、侵入窃盗の侵入手口は次のような結果でした。

1位 2位 3位
一戸建て 無締り ガラス破り 合かぎ
共同住宅(3階建て以下) 無締り ガラス破り 合かぎ
共同住宅(4階建て以上) 無締り 合かぎ ガラス破り

出典:警視庁「手口で見る侵入犯罪の脅威」

一戸建て、マンションのいずれにしても、「無締り」での被害が最多となっています。無締りであれば、日ごろから玄関や窓に施錠する習慣を身につけることで、空き巣被害を防げます。

一方、近年多発している強盗事件は、窓ガラスを割って侵入する「ガラス破り」という荒っぽい手口です。ガラス破りの対策は、雨戸を閉める、補助錠をつける、防犯フィルムを貼るなどが効果的です。これから新築を建てる人は、侵入経路になりやすい玄関や窓の防犯面に気を配りましょう。

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防犯に強い家の間取りのポイント

空き巣に狙われやすい家は、「人通りが少ない」「死角が多い」「防犯対策が貧弱」「深夜から明け方は留守」などの特徴があります。では、防犯対策を強化するには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。空き巣に狙われやすい家の特徴を参考にしながら、防犯に強い家の間取りのポイントを解説します。

ロの字型の間取りにする

家には「L字型」「コの字型」「ロの字型」などさまざまな間取りがありますが、防犯対策としてもっともおすすめなのは「ロの字型」の間取りです。家の真ん中を中庭とするロの字型の間取りは、外からの視線を気にせず生活でき、さらに採光と風通しも確保できます。また、外部から中庭への侵入は難しいため、防犯対策になります。

できるだけ死角をなくす

死角の多い家は、侵入されやすくなります。たとえば、家を囲う塀やフェンスが高い身を隠す場所が多い外からなかがまったく見えない家は、侵入されるリスクが高まるためおすすめできません。

外構を考えるときは開放感を意識し、なるべく死角をつくらないことがポイントです。外からの視線が気になる場合は、窓の位置やカーテンなどで視線を遮る工夫をしましょう。

バルコニーをつくらない

これから家づくりをするなら、バルコニーをつくらないこともひとつの選択肢です。近年は、「洗濯物を外干しをしない」という理由からバルコニーをつくらない人も増えています。空き巣の侵入経路や死角になるリスクがあるので、バルコニーをつくらないことは防犯対策になります。

また、外から見える洗濯物によって、家族構成や家の不在を推測されるリスクも否定できません。ライフスタイルに合うのなら、「バルコニーをつくらない」という選択を検討してみましょう。

平屋や一戸建てでもすぐに行える防犯対策

防犯 に 強い 家 間取り

侵入窃盗は、マンションなどの共同住宅よりも平屋や一戸建てのほうが狙われやすい傾向があります。警視庁による「住宅侵入窃盗の形態別認知件数」によると、令和5年に住宅で発生した侵入窃盗の件数は18,379件でした。そのうち、一戸建て住宅が13,490件と全体の約7割以上を占めています。これは、マンションやアパートにおける発生件数の約2倍以上です。平屋や一戸建てでの防犯対策が、どれだけ重要かがわかります。

平屋や一戸建て住宅で行える防犯対策には、どのようなものがあるのでしょうか。これから家づくりをする人も、すでにマイホームをお持ちの人も、すぐに実践できる防犯対策をお伝えしますのでぜひ参考にしてください。

窓は侵入経路のひとつです。日当たりや風通しを重視して、大きな窓を検討している人も多いでしょう。大きな窓は開放感があり、おしゃれな空間づくりには欠かせません。ところが、防犯を考えると大きな窓は、デメリットになることもあります。

窓の防犯対策は、シャッターをつける、格子をつけるなどが効果的です。また、手軽にできる対策として、防犯フィルムを貼るのもおすすめです。さらに、少し高い位置に補助錠を設置することで、より高い防犯効果が期待できるでしょう。

ホームセンターやインターネット通販で防犯グッズを購入できますが、自分で取りつけるのではなく、専門知識を持つ業者へ任せるとより安心です。

玄関

玄関はピッキングなどで侵入されるリスクが高いため、ピッキングに強いタイプの鍵を選びましょう。たとえば、鍵穴のないカードキー、電子ロック、複雑な内部構造のロータリーシリンダーもピッキング対策に効果的です。また、玄関前が暗いと人目につきにくく、犯罪者に狙われやすくなります。定期的に庭木の剪定を行う、センサーつきライトを設置する、防犯カメラを設置するなどの防犯対策を行いましょう。

勝手口

勝手口は無施錠にしてしまうことが多いほか、玄関と比べて簡易的な扉や鍵のことが多いため、犯罪者に狙われやすいポイントです。勝手口の防犯対策は、補助錠を取りつけてツーロックにする、チェーンロックを取りつけるなどがあります。防犯カメラを設置する、人感センサーつきライトを設置するのも効果的でしょう。

空き巣は侵入する前にも入念な下見をするといわれています。このとき、入りにくい、隠れる場所が少ない家という印象を与えることが大切です。たとえば、塀や柵を見通しのよいものにしたり、乗り越えにくい高さのものにしたりするほか、トゲのある低木の生け垣にするのもよいでしょう。庭のなかが完全に隠されてしまうような生け垣や塀は、防犯上あまりおすすめできません。どうしても死角になってしまう場所には、踏むと大きな音が鳴る防犯砂利を敷き詰めるのも効果的です。

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自宅の防犯対策で重要となるポイント

家と家族を守り、安心安全に生活するには、間取りや防犯効果の高い商品を使用するだけでなく、日ごろの心構えも大切です。自宅の防犯対策で重要な、3つの心構えについて解説します。

  • 家を離れるときは必ず施錠する
  • 窓の周辺に足場となるものを置かない
  • 近所の人とコミュニティを取る

それぞれの防犯対策を詳しく見ていきましょう。

家を離れるときは必ず施錠する

防犯対策としてもっとも手軽で効果的なのは「必ず施錠する」ことです。「うちは大丈夫」「ゴミを捨てるだけ」といった油断は、大変危険です。また、鍵の閉め忘れにも注意しましょう。特に、高齢のご家族がいる場合は、本人は締めたつもりでも施錠できていないケースが多々あります。

鍵の閉め忘れに不安を感じるようであれば、スマートロックを検討しましょう。スマートロックなら外出先から、誰がいつ鍵を開閉したのかを確認できるため安心です。

窓の周辺に足場となるものを置かない

1階に比べて2階は、防犯対策が手薄になる傾向があります。バルコニーから侵入すれば死角になるため、空き巣は周囲に気づかれずガラス破りをできます。また、大きめの高窓も足場があれば、侵入されるリスクが高くなります。

そのため、足場にできるものは、窓の周辺に置かないようにしましょう。なお、エアコンの室外機や近隣の電柱など、どうしても移動できないものがあるときは、2階のバルコニーと窓の防犯対策を強化しましょう。

近所の人とコミュニケーションを取る

警視庁の「侵入犯罪の情勢」によると、空き巣が犯行を諦めた理由は、「近所の人に声をかけられた」「ジロジロ見られたから」が上位となっています。空き巣は、連帯感のある地域を嫌います。そのため、近所の人とコミュニケーションが円滑に行われていることは、実際に防犯対策として役立つのです。

近年は近所付き合いが希薄化しているといわれていますが、日ごろから近所の人とのコミュニケーションを大切にすることは、犯罪に強いまちづくりにつながります。

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