掃除をしやすい家づくりのコツ!手間いらずの間取りとおすすめ設備

家事の中でも掃除は、負担の大きなもののひとつです。家を建てるときは、できるだけ掃除の負担を軽減できる家を目指しましょう。掃除のしやすい家づくりについて、設計や素材選びなどをもとに解説します。
目次
掃除をしやすい家の間取りや設計のコツ
家事の中でも手間がかかるため、「掃除が苦手」「忙しくて掃除をしている暇がない」という人も少なくありません。そういった人は「掃除しやすい家」を意識して、間取りを考えることをおすすめします。掃除をしやすい家の間取りや設計のコツには、次の5つがあります
- 家事や生活の動線を短くする
- 水回りの設備を1カ所にまとめる
- 収納は造りつけで壁に取り付ける
- できるだけ部屋の中に段差をなくす
- 埃がたまらない設備を採用する
どうして掃除がしやすくなるのか、それぞれ見ていきましょう。
家事や生活の動線を短くする
家事や生活の動線を意識して、短くすることが重要です。家の中に行き止まりがあると、同じ場所を何度も行き来する必要があり、無駄な移動が増えて家事効率が下がります。
しかし、行き止まりのない回遊動線を採り入れると、家の中をぐるりと一周するだけで掃除が終わります。このように動線を短くすることは、掃除だけでなくほかの家事の効率化にも有効です。
水回りの設備を1カ所にまとめる
水回りをコンパクトに1カ所にまとめると、無駄な動きが減って家事がしやすくなります。たとえば、洗面室、浴室、トイレがまとまっていれば、すべての掃除を1度に終わらせられるのです。各階に分かれていると、何度も階段を上ることになり、掃除の負担が大きくなってしまいます。掃除は毎日行うことだと考え、なるべく1カ所にまとめられる間取りを考えましょう。
収納は造りつけでつくる
置き家具の下に隙間があると埃やゴミがたまりやすく、掃除の手間がかかります。そのため、できるだけ置き家具は使わずに、造りつけの収納をつくることをおすすめします。たとえば、キッチンカウンターの下に造りつけ収納を取り付けると、細々としたキッチン用品をまとめて収納できます。廊下に掃除用具を収納するスペースをつくっておくと、玄関や廊下の汚れが気になるときにサッと掃除できて便利です。
できるだけ部屋の中に段差をなくす
最近では、リビング横の小上がり和室や、リビングを一段下げるダウンフロアなど、デザイン性の高い間取りが人気です。おしゃれな雰囲気になるものの、段差が生じるために埃がたまりやすく掃除機もかけにくいため、掃除がしやすさという観点では、あまりおすすめできません。お掃除ロボットが対応できないのもデメリットです。床も壁もフラットにすることで、掃除のしやすい家になるのです。デザイン性と利便性のバランスをよく考えましょう。
埃がたまらない設備を採用する
部屋に凸凹が多いほど埃がたまりやすくなるため、家具や照明は埃がつきにくいものを選ぶのがポイントです。埃がたまりにくい設備には次のようなものがあります。
- ダウンライト
- 造作家具
- 上吊りタイプの引き戸
おしゃれな照明でも埃まみれでは清潔感やデザイン性が失われますが、天井に埋め込まれたダウンライトなら埃がつかず、凹凸がないため部屋もスッキリします。
造作家具は機能性・デザイン性に優れ掃除しやすいため、おすすめです。また、上吊りタイプの引き戸は床にレールがなく、埃やゴミがたまりにくく掃除が簡単です。これらの設備を取り入れることが「掃除しやすい家」への近道です。
掃除しやすい家に最適な素材・床材
掃除しやすい家にするには、素材選びも重要です。ポイントは、「汚れに強い素材を選ぶこと」と「場所に適した仕様にすること」の2つです。特に床材は室内で大きな面積を占めるため、掃除のしやすさに直結します。場所ごとのおすすめ素材・床材を紹介します。
キッチン
キッチンで作業をするときの台になる天板を「ワークトップ」といいます。「キッチンカウンター」とも呼ばれ、主に調理や下ごしらえを行う場所です。コンロやシンクと一体で面積が広いため、素材やデザインによって掃除のしやすさが大きく変わります。主な素材とメリット、デメリットは次の通りです。
種類 | メリット | デメリット |
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ステンレス |
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人工大理石 人造大理石 |
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セラミック |
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メラミン |
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ワークトップを選ぶ際は見た目だけで選ぶのではなく、メリットとデメリットを参考にしながら手入れのしやすいものを選びましょう。
トイレ
トイレの床は尿はねで汚れやすく、蓄積すると黄ばみや黒ずみ、さらにカビ発生の原因にもなります。そのため、トイレを清潔に保つには床材の選定が重要です。床材の主なメリットとデメリットを表にまとめました。
種類 | メリット | デメリット |
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フローリング |
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クッションフロア |
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フロアタイル |
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手入れのしやすい床材は、凸凹が少なく、つなぎ目のないフラットなものです。最近は、汚れやにおいの発生を抑えるトイレ専用の床材も豊富なため、機能性とデザイン性を考慮しながらお気に入りを見つけましょう。
お風呂
お風呂の床は、素材によって快適性、安全性、手入れのしやすさが変わります。主な素材は樹脂、タイル、FRP床材、床シート、木材です。それぞれの特徴を紹介します。
種類 | メリット | デメリット |
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樹脂 |
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タイル |
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FRP床材 (繊維強化プラスチック) |
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床シート |
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木材 |
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お風呂は家の中で最も湿度が高いため、定期的なメンテナンスが欠かせません。最新の床材はカビや汚れに強いものが増えていますが、選ぶときは掃除のしやすさ、快適性、安全性、予算などを総合的に考えて最適なものを選びましょう。
リビング
一日の大半を過ごすリビングは、掃除のしやすさはもちろんのこと、見た目にもこだわりたい場所です。使用する床材によってリビングの雰囲気が大きく変わるため、インテリアや家具とのバランスを考えて選ぶことも大切です。リビングにおすすめの床材には、複合フローリング、クッションフロア、フロアタイルがあります。
種類 | メリット | デメリット |
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フローリング |
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クッションフロア |
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フロアタイル |
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なお、フローリングには無垢床もあります。「木の温かみを感じられる」「夏場も裸足で心地よく過ごせる」「調湿性(湿度を調整する機能)があって快適」など無垢床にはメリットが多いものの、傷やシミがつきやすく、木の性質で床材に凸凹や反りが出るというデメリットがあります。定期的なワックスがけも必須で、複合フローリングに比べてメンテナンスの手間がかかるでしょう。
掃除しやすい家にするための設備や仕様
掃除の手間を省き、快適な住まいを実現するには、防汚・防カビなど機能性にこだわった設備選びが重要です。最近は掃除を楽にするアイテムが豊富なので、積極的に取り入れてみましょう。ここでは特におすすめの設備・仕様を5つ紹介します。
- 防カビタイプの壁紙
- 上吊りタイプの引き戸
- ファミリークローゼット
- 浮かせる収納
- 汚れに強い塗料や外壁
それぞれ順に解説します。
防カビタイプの壁紙
壁紙はデザインだけでなく、機能性も重要です。特にトイレや洗面所など水回りは湿気がこもりやすく、壁紙にカビが発生しやすいため、防カビタイプを選ぶと安心です。また、防カビタイプの壁紙は、廊下やクローゼット、和室などにもおすすめです。
上吊りタイプの引き戸
上吊りタイプの引き戸は、床にレールがなく埃や髪の毛がたまりにくい設備です。床のレールは掃除の妨げになりがちですが、上吊りタイプなら掃除機がスムーズにかけられ、手間を省けます。掃除のしやすさを重視する方に特におすすめです。ロボット掃除機との相性も良く、毎日の掃除が快適になります。
ファミリークローゼット
ファミリークローゼットを配置すると、服やバッグ、帽子、タオル、布団、季節物などをまとめて収納できます。定位置を決めれば整理整頓もしやすく、掃除の手間も省けます。さらに、衣類や小物が1カ所にまとまるため、各部屋をスッキリ保ちやすくなります。家事の効率を上げるためにもおすすめの設備です。
浮かせる収納
「浮かせる収納」を採り入れると掃除が楽になり、ものの出し入れもしやすくなります。たとえば、床置きのテレビボードは、床との隙間に埃がたまりやすく掃除の手間がかかりますが、壁づけタイプなら床との隙間がなく掃除も簡単です。また、洗面所やお風呂場、トイレなど家中で役立つため、掃除や片付けがグッと楽になります。ぜひ積極的に活用してみましょう。